長崎の物件の雪耐性について

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長崎の戸建てと豪雪地帯の戸建ての建物構造の違い

長崎と東北の雪が多い地域では、戸建て住宅の構造に明確な違いがあります。それぞれの気候条件に適応するための設計が求められるため、以下のような構造的な差が生じます。


1. 屋根の形状と強度

  • 長崎:比較的温暖で雪が少ないため、屋根は雨風に強い設計が重視されます。台風が多いため、寄棟屋根や切妻屋根が一般的で、屋根材も軽量なものが選ばれやすいです。
  • 東北(豪雪地帯):雪の重量に耐えられるように屋根の強度が高く設計されます。また、雪が自然に落ちるように**急勾配の屋根(45度前後)**が多いのが特徴です。融雪設備が導入されることもあります。

2. 断熱と気密性

  • 長崎:比較的温暖なため、断熱材の厚さは控えめで、風通しを重視した設計がされます。ただし、近年の高気密・高断熱住宅の流れもあり、性能の高い住宅も増えています。
  • 東北(豪雪地帯):寒さ対策として、分厚い断熱材トリプルガラスの窓を採用し、高気密な家が一般的です。基礎断熱を採用することで床下の冷気を遮断することもあります。

3. 基礎と耐久性

  • 長崎:台風や地震の影響を考慮して、耐風性・耐震性の強い設計が求められます。地盤が軟弱な場所も多いため、杭基礎が採用されることもあります。
  • 東北(豪雪地帯):凍結深度(地面が凍る深さ)に対応するため、基礎を深く作る必要があります。通常、布基礎よりもベタ基礎が多く採用され、寒冷地仕様のコンクリートや防寒施工が施されます。

4. 外壁と素材

  • 長崎:塩害対策が重要な地域では、錆びにくいガルバリウム鋼板や、耐久性のある窯業系サイディングが人気です。台風の影響で軒が短いデザインが採用されることもあります。
  • 東北(豪雪地帯):積雪や凍結に強い外壁が求められるため、**モルタル仕上げや金属サイディング(断熱材付き)**が使われることが多いです。また、落雪時の衝撃を考慮し、外壁の下部を強化する場合もあります。

5. 排水と設備

  • 長崎:雨が多いため、排水設備が重要になります。軒樋(のきどい)や雨どいのメンテナンスがしやすい設計が多く、地盤沈下を防ぐために排水計画も工夫されています。
  • 東北(豪雪地帯):雪解け水の処理が必要なため、敷地内に側溝を設けたり、消雪パイプを設置することがあります。また、水道管が凍結しないように凍結防止ヒーターが備えられている場合もあります。

まとめ

長崎の住宅は台風や湿気対策を重視し、風通しや耐風性能が求められるのに対し、東北の豪雪地帯の住宅は雪や寒さへの対策が不可欠で、耐荷重性や断熱性能に大きな違いがあります。どちらも地域特有の気候に適した工夫がされており、建てる際にはそれぞれの環境に応じた適切な設計がなされています。

長崎でも気候の変動は著しいように思います。

20年前の夏は30℃で大騒ぎしていました。それが2024年には33.8℃を更新しています。そして執筆時の本日は長崎市内でも昼の時間に強く雪が降っています。過去には猛烈な冷え込みによって水道管が破裂し、各所で水道メーターに異常な数値を記録する事態もありました。

より一層、空き家管理の重要性が増しているようです。パラソルではこのような変遷などについても様々なご質問に対応しています。お気軽にお問い合わせください!