(番外編)雪国では全く異なる家の管理

こんにちは!パラソルです。

パラソルでは現在誰も使わなくなってしまったご自宅の管理を行っています。

・急な転勤で家を空けることになってしまった。
・実家の親が介護施設に入所することになり管理する人がいない。
・実家を相続したけど県外に住んでるから掃除に行けない。

このようなお悩みをお持ちの方はぜひパラソルにご相談ください!

雪国に来たのでいろいろ話を聞いてみた

別の仕事で新潟に来たので、こちらのご自宅事情について様々伺ってみました。

長崎に住んでいると、新潟も山形も雪国の豪雪地帯のような認識でした。しかし、新潟と山形では天と地ほど積雪量に差があるらしいです。山形の米沢市にお住まいの方に話を伺いましたが、暖房費で5万円から7万円ほど、毎日の始まりは眠い目をこすりながら除雪に始まり、帰宅後も除雪作業とのことです。長崎では考えられない日課です。

そんな中、雪国特有の建物倒壊リスクについて調べましたので以下に記載します。物件を取得予定の方はこのあたりも考慮したいですね。

雪国の建物倒壊リスクについて

現在、新潟での仕事中に雪国特有の建物倒壊リスクを目の当たりにしたため、そのメカニズムについて考察します。積雪が増えるだけでなく、雪の性質変化が倒壊リスクを高めることを理解することが重要です。

1. 積雪の圧縮と結合

積もった雪は自重によって圧縮され、氷点下では焼結作用によって雪粒同士が結びつきます。これにより密度が増した「しまり雪」が形成され、雪の重量が増加します。

2. 屋根雪と地上雪の連結

降雪が続くと、屋根の雪と地上の雪がつながることがあります。この連結によって屋根にかかる荷重が約17%増大することが実験で確認されています。単純に積雪の重さだけでなく、地上雪との連結による影響も考慮する必要があります。

3. 融雪と再凍結

気温が上昇すると雪が融け始め、その後気温が下がると再凍結します。これにより積雪表面に硬い「クラスト」と呼ばれる層が形成され、屋根雪と地上雪の結びつきがさらに強化されます。これが屋根の荷重増大につながります。

4. 含水率の上昇

雪が融けると水分を多く含む「湿った雪」となり、乾いた雪に比べて格段に重くなります。この含水率の上昇によって屋根にかかる荷重がさらに増し、建物への負担が大きくなります。

5. 荷重増大による倒壊

屋根雪と地上雪の連結、融雪による含水率の上昇、再凍結によるクラスト形成が相まって、屋根の荷重が急激に増加します。この結果、建物の構造が耐えられなくなり、最終的に倒壊するケースが発生します。特に最大積雪深が出現してからしばらく後に倒壊が集中する傾向があります。

倒壊を防ぐための対策

このような倒壊リスクを軽減するためには、単に屋根の雪下ろしをするだけでなく、以下のような対策が効果的です。

  • 軒先の除雪を行い、屋根雪と地上雪の連結を防ぐ
  • 気温が上がる前に雪下ろしをして含水率の上昇を防ぐ
  • 定期的に屋根の積雪状況を確認し、早めの対策を実施する

雪国では、ただ積雪量を管理するだけでなく、雪の状態変化にも注意を払うことが求められます。適切な対応を行うことで、建物の安全を確保し、倒壊リスクを減らすことができます。

まとめ

今回は番外編で雪国での建物管理リスクについて記載しました。

長崎の場合はやはり台風や蜂の巣被害などでしょうね。いずれにせよ、空き家などの物件を放置することはその価値を著しく低下させるという点では共通する問題です。さすがに東北は遠すぎるのでパラソルはあくまでも長崎で活動させていただきます。

地域性を考慮した空き家の管理、やはり地元の業者さんにお願いするのが正解ですね。空き家の管理でお困りの方はぜひお気軽にご相談ください!